最後に歯医者に
行ったのはいつですか?
「歯医者に行くのは歯が痛くなってから」そう思っていませんか?
健康なうちから予防を行うことで歯の健康寿命は延びると言われているため、当院では治療より予防に力を入れております。毎日ブラッシングをしていても、定期的に歯医者でのメインテナンスを行わないと、自然と汚れ(プラーク)は溜まってしまい、むし歯や歯周病の原因となってしまうのです。
むし歯がないと思っている人でも注意が必要です。歯の裏側のザラつきが気になる方や、半年以上歯医者に行っていない方は、自覚症状が無くても歯医者の受診をおすすめします。
あなたのお口はどうなっていますか?
舌で歯の裏側を舐めてみてください。
舌で歯をなめてざらついたら歯石が溜まってる証拠!!
これはむし歯になる前段階であり、痛みなどの自覚症状はありません。
歯石を放置しておくとむし歯になってしまう危険性がとても高いと言えます。
むし歯を「大腸がんの転移」に置き換えると…
健康な歯の中に1本だけ自覚症状なく進行しているむし歯があるとします。他の歯には関係ないと思いがちですが、そのむし歯になってしまった歯を「大腸がん」に置き換えて考えてみてください。大腸がんは気づかないうちに、あっという間に他の箇所にも転移する恐ろしい病気です。むし歯はその大腸がんと一緒で、気付かないうちに、あっという間に他の歯へと移転(感染)させてしまうのです。全身で起こりうる悪循環が、口腔内でも起こってしまう可能性があります。
むし歯や歯周病は「感染症」である
「むし歯」「歯周病」「根の病気」などは細菌による感染症です。つまり、これらの病気を根本的に防ぐには、お口の中の細菌を徹底的に除去するための早期検査・早期治療が欠かせません。 また治療が終わった後も、再発のリスクを抑える定期的な健診が必要不可欠です。
ぜひ、お口に問題のない内から歯科医院に通う習慣をつけて、感染症からお口を守りましょう。
お口のメインテナンスを続けることは長い目で見て健康寿命を伸ばす一因になります。
こんな症状はむし歯のなりかけ・歯科医院受診のサイン!
- 歯の裏側がザラザラしている
- 半年以上歯科医院に通っていない
- 歯が痛い・歯ぐきの出血がある
- 以前治療を途中でやめてしまった
- 歯がぐらぐらしてきた
- 歯に違和感を覚える
歯科医院で行う
メインテナンス
歯石は歯磨きでは落とせないほどとても固く、専用の器具を使用して歯科医院で落とす必要があります。しかし、適切に使用しないと歯そのものが傷ついてしまう恐れもあるため、歯科医院でのメインテナンスで歯石を除去することをおすすめします。歯石を落とすために、歯そのものが傷ついてしまっては元も子もありません。
また、当院では初診・再診関わらず、定期的にレントゲンで状態をチェックしています。
スケーリング(歯石除去)
超音波や手用のスケーラーを用いて、歯石除去を行うメインテナンスをスケーリングと呼びます。磨き残しによって生じた歯垢が歯石になると、ブラッシングでは取り除くことができず、歯周病の進行スピードを早めます。個人差はありますが、歯石が形成される期間は1か月ほどです。特に下顎の前歯、上顎の大臼歯など唾液の出口に近い所にできやすい傾向にあります。健康な歯を削ることはないので、歯周病の重症化を防ぐためにも定期的なスケーリングを行いましょう。
TBI
歯の健康を保つためには、ご自宅でのセルフケアの精度を高める必要があります。当院ではプラークの染出しを行い、磨き具合を評価する「PCR(プラークコントロールレコード)」を算出しているのが特徴です。
目標はPCRが20%以下。もちろん最初から全部上手くはいかないので、アドバイスと改善を繰り返して、セルフケアのレベルアップを図っていきます。
PMTC
PMTCとは、Professional Mechanical Tooth Cleaningの略です。簡単に言うと、歯科医師や歯科衛生士などプロフェッショナルが専用の機器を用いて、歯を清掃することを指します。食事や喫煙などによって生じた着色汚れ(ステイン)、細菌の塊であるバイオフィルムを効果的に除去できます。これらはブラッシングではなかなか取り除けません。PMTCが終わった後は、お口の中がさっぱりと爽快な気分になることから、美容院に行くように気軽に通っていただけるメインテナンスメニューです。治療効果を高めるため、フッ素塗布やホワイトニングの前に行うこともあります。
しっかり拡大できる
サージテル(拡大鏡)
裸眼の場合、健康な方でも「200μm(0.02mm)」が認識できる限界レベルです。しかし、歯科治療においては常に「数十μm」以下の精度が要求されます。だからこそ、きちんと患部を確認しながら治療を進められるサージテル(拡大鏡)が必要になってくるわけです。サージテルは肉眼の約10倍まで視野を拡大できます。メインテナンスにおいても、歯と歯、歯と歯茎の間などの細かな部分のクリーニングや歯石除去が可能です。
綺麗を保ちやすい口腔内へ
歯科医院でメインテナンスを行った後は、毎日のブラッシングがとても重要となります。そこで当院では、補綴物を磨きやすい状態に整えるなど、ご自身のブラッシングで長い期間綺麗な状態を維持できるような工夫を行っています。
患者様の生活に一歩近づき、それぞれに適した治療と予防をご提供できるように努めてまいります。
3か月に1回、定期検診を受けましょう
歯周病は日本人が歯を失う原因のトップに位置します。自覚症状がないまま静かに進行してしまうことから、「サイレント・ディジーズ(沈黙の病気)」の別名を持つ恐ろしい病気です。
「歯肉が腫れている」「ブラッシングをすると歯茎から血が出る」といった状況は歯周病の初期症状です。是非その段階で歯科医院にお越しください。半年に1度を目安として、歯科医院で歯垢や歯石を取り除き、口腔内の細菌数を減少させれば、歯周病の進行を抑えることが期待できます。